自己PRの書き方と例文

自己PRで書くこと

自己PRは、応募企業に自分の強みや専門性などを伝えて自分を売り込むものです。応募企業先で活かせる専門的知識や応募する仕事に合った強みを書くことにより、応募企業先で即戦力として活躍できることを示しましょう。
自己PRは、「自己紹介」や「長所」とよく答えが混ざってしまいますが、それぞれ別の質問を聞かれていると考える必要があります。「自己紹介」は応募者の名前や業務の経歴を聞かれており、「長所」は自分の事を客観視できているか、「自己PR」は即戦力として活躍できるかを問われています。

4STEPで評価される自己PRを書こう

  • 今までの事業経験・実績を書き出す

    今まで経験した事業経験について、具体的な業務内容や自分のポジションも含めて書き出します。例えば、「新規顧客の獲得」「プロジェクトの立ち上げ」「新商品の開発」などの内容を挙げてみましょう。
    そして、先ほど挙げた内容に実績を付け足します。この時「1年で新規顧客を30件獲得」などと、なるべく数字を使って説明するようにしましょう。
    どうしても数字を使って説明が難しい場合は、以下を意識し書いてみてください。

    • 周りと比べて自分が得意とすること
    • 自分の苦手・課題ができるようになったこと、なぜ苦手・課題を取り組んだのか
  • 応募企業に求められている経験や実績をピックアップ

    はじめに、応募企業が求めている経験や実績は何かを考えましょう。次に、書き出した事業経験や実績の中から企業に求められているものと一致したものをピックアップします。応募企業が求めていない実績でPRしても良い評価はもらえません。応募企業とのズレが無いようにしましょう。

  • ピックアップした経験や実績を言い換える

    自己PRのキーワードにできるように、ピックアップした経験や実績を“ひとこと”で言い換えます。
    例えば、「常に売上数字を意識しつつ、顧客に望む以上の提案をするためにはどのようにすべきかを考えていた。」という経験・実績から、「目標達成意識が強い」「問題意識がある」などのスキルが表現できます。

  • 1テーマに対して100~200字程度にまとめる

    「状況→課題・工夫→行動→結果」の順に文章を組み立て、1テーマ100~200字程度に文章をまとめましょう。状況に対する課題や工夫を述べることにより説得力があがります。最後に経験や実績を“ひとこと”で表したキーワードを示し、応募企業先でどんな活躍ができると考えているかを述べましょう。
    もし複数のテーマをPRしたい場合は、ポイントを3つ程度に絞って書くことにより読みやすい自己PRになります。

例文

○○○○株式会社での○年○ヶ月間は短い期間ではありましたが、常に売上数字を意識し、○年○ヶ月間の課題を自分自身で設け、その目標を実現すべく行動して参りました。特に心掛けてきたことは2点あります。

①顧客の望む以上の提案をするという目標をたて、顧客訪問前には必ずストーリーを考え仮説を立てて、顧客に提案するという点を徹底しておりました。結果、成約に至らなくとも、顧客の視点で常にものを考える姿勢が身につきました。またそれにより、顧客からの信頼を得られるということも学びました。(①138字)

②新規開拓のためのアプローチ件数目標を決め、毎日必ずその数字はやりきること。それにより継続することの大切さを学びました。また、私の性格的な強みは、几帳面なところだと思っております。前職では、顧客からの質問や問い合わせで確認が必要なものは、必ず返事の期限をあらかじめ顧客との間に設け、それを守るようにしておりました。 この結果、顧客から信頼を得ることができ、売上に結びつけることができたと思っております。(②199字)

今までいた業界とは異なりますが、問題意識、目標を持ちそれを達成するということに関しては同じであると思います。さらに多くの経験を貴社で積み自らの目標をさらに高く持てるようがんばる所存です。何卒よろしくお願いいたします。

(全546字)

自己PRの3つのポイント

  • 要点を明確にする
  • 1テーマにつき長くて3行程度。文章量は記入欄の7~8割程度にする
  • 誤字脱字に注意する

自己PRを書く際は読みやすい文章で見やすい構成にすることが重要です。上記3つのポイントを念頭に入れながら仕上げていきましょう。
要点を明確にするためには箇条書きにして見出しを作り、文章内容が相手に伝わりやすいようにすることがオススメです。また、1テーマにつき長くて3行程度にとどめて書くことにより、さらに読みやすくなります。履歴書に自己PRを書く際は、記入欄の7~8割程度の文章量にします。
文章が完成したら、必ず誤字脱字や不自然な文章がないかをチェックしましょう。

面接で自己PRを話す際の3つのポイント

自己PRは面接のはじめに聞かれることが多いものとなっています。そのため、自己PR次第で面接官に「話をもっと聞いてみたい」「一緒に働くイメージがつく」と感じさせることができます。面接でも自己PRでは下記の3つのポイントに注意します。

  • 明るい雰囲気で、謙虚かつ丁寧に話す
  • 2分以内で論理的でわかりやすく話す
  • 丸暗記ではなく、質問に対して自分の言葉で説明をする

いくら良いPRだとしても、話している雰囲気が良くなければいい印象にはなりません。明るい雰囲気で、謙虚かつ丁寧に話すことが重要です。そして、簡潔にポイントを伝え長くても2分以内でPR を行いましょう。結論→根拠(実績・経験)→入社後にどうしたいかという流れで話すとまとまります。履歴書や職務経歴書に記入した内容を話す場合は、根拠の部分を具体的に話すと良いですよ。
また、面接では「自己紹介をしてください。」「実績を教えてください。」などと自己PRを様々な言葉で要求されます。その場合は質問に対して臨機応変の対応が必要になります。丸暗記をするのではなく、伝えたいポイントを覚えて自分の言葉で回答を行いましょう。

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